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白球の視点がもう二度と読めないなんて…

  1. かまぼん 2009/02/18(水) 14:21:15

    訃報:田村大五さん73歳=ベースボールマガジン社元常務

     田村大五さん73歳(たむら・だいご=ベースボール・マガジン社元常務) 13日、東京都調布市内の自宅で胃かいようによる出血性ショックのため死去。葬儀は17日に近親者のみで行った。喪主は妻正子(まさこ)さん。後日、「お別れの会」を行う予定。

     「週刊ベースボール」編集長、報知新聞運動部長などを務めた。著書に「プロ野球人国記 全9巻」などがある。[毎日jp]


    私の人生において、一つの影響を与えた方だった。


    田村さんは週間ベースボールで「白球の視点」というコラムをずっと書いていた。
    その後、「新・白球の視点」という形でblogも書かれていたが、私の想い出は週べの頃。


    週べを毎週購読し始めたのは中学3年から。
    その頃から、田村さんのコラムはいつも楽しみにしていた。
    確か当時は既に常務で、温か味と厳しさが交わる切り口が心地よく、野球に対する考え方を学んだものだった。
    当blogのタイトルも当然こちらから拝借した。
    それを見れば、どれだけ影響があったかは分かって頂けるのではないかと思う。


    と、これはただの一読者としての関わり。
    まぁ、結局は読者としてしか関わっていなかったのだが、ちょっとだけ直接関わった事が過去にある。



    大学生の頃、就職について、私は一つの夢を抱いていた。
    まぁ、簡単に言えばプロ野球に関わった仕事がしたい、という夢。
    球団職員は元より、ベースボールマガジン社、メーカー、etc.
    就職活動としては、メーカーは受けたが全然ダメ、職員は募集無しだった。
    埒があかず、その拠り所を田村さんに求め手紙を書いた。
    毎日毎日、夢はもちろん時事的な野球の話、時にはその日の出来事を綴って書き続けた。
    大学の部活で遠征した時も、飲み会で飲んだ日も、本当に毎日。



    毎日書き綴り、反応を頂いたのは公式記録員の話を持ち出した時だった。
    以前、公式記録員の募集に関して記事を書いた事があったが、その時に相談をしたのがこの田村さんだった。
    そして頂いたのが


    「まず何年かに1度しか募集をしない事、1人募集に何百人と応募がある事、その応募する中には高校野球の監督が教師を辞めてまで臨むなんて人もいるという事、試験では80点を超えた人数が十数名だった事、など。それくらい厳しい状況の中で本当に目指し続ける事が出来るのか、そういった人々に対抗出来得るだけの努力が出来るのか、そのいつ巡ってくるかわからないチャンスの為に就職の視野を狭める必要は無いのではないか」


    という直筆のお手紙だった。
    その後にも一度お電話を頂き、話もさせて頂いた。



    結局今の会社に決まり、最終的に80通を超えた手紙もお詫びとお礼を述べてひと段落させて頂いた。
    関わりとしては結局は書き手と読者の域を超えなかったが、就職という一つの転機に大きく関わりのあった方だった。



    田村さんにとっては一読者でも、私にとっては大きな存在。
    その田村さんが、亡くなった。
    自分の夢は、未だ叶えられていない。
    叶えたいと思う気持ちはもちろん今でもあるが、現実に打ちのめされているのが現状だ。
    それでも、自分自身が納得出来る人生を歩んでいかなければ田村さんに顔向けが出来ない。
    その形が、その道がどんなものであれ、胸を張って報告出来る様、精進していきたい。




    本当にお世話になりました。ありがとうございました。
    ご冥福をお祈りします。
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  • 代走飯島 ◆- : 2009/02/18(水) 16:45:39 URL 編集

    なんと驚愕いたしました。ご冥福をお祈りいたします。

  • こむめ ◆- : 2009/02/18(水) 17:53:52 URL 編集

    いいお話ありがとうです。

    自分はたった5通の手紙で憧れの会社に入れてもらいました。
    80通まではいけなかったんじゃないかな。
    その会社も辞めているし、会社すらないけど。

  • かまぼん ◆fMoGI9hw : 2009/02/18(水) 23:26:42 URL 編集

    >代走飯島さん

    田村さんご存知でしたか。惜しい人を亡くしました。


    >こむめさん

    学生時代だから出来た事ですね。
    大人になってから、同じ事が出来たら私の人生はまた変わっていたかもしれません。

  • 雷庵博人 ◆- : 2009/02/19(木) 20:58:45 URL 編集

    文化放送のスポーツ番組に、田村大五さんがゲスト出演するのがオフシーズンの恒例でした。自分は豊田泰光さんがパーソナリティを務めた番組での田村さんと豊田さんのやり取りが本当に好きでした。同じ志で「週ベ」で共に歩んできたのですから、そのやり取りがつまらないわけがない。残念です。ご冥福をお祈りいたします。

    それにしても、佐野正幸さんが西本幸雄監督に手紙を送り大学卒業後に近鉄百貨店(バファローズ応援団)に就職。そういう話がここにもあったんだ。全オレが泣いた。

  • かまぼん ◆fMoGI9hw : 2009/02/19(木) 23:16:59 URL 編集

    そんな番組があったんですか。関東、羨ましい。
    豊田さんとは意見が異なる場合も多々ありますが、もちろん好きですのでそのやり取りは聞きたかったです。

    佐野さんは西本さんへ、でしたか。
    あるんですね、そういう話。

  • なつい ◆L8aWMSvc : 2009/02/20(金) 09:00:17 URL 編集

    かまぼんさんおひさです。ホンダの件以来ごぶさたでしたが
    かまぼんさんを通じてご高名を頂戴しておりました氏の訃報と知り、馳せ参じました。
    氏への想い人一倍のかまぼんさんの心中察するにあまりあり、
    今はただただお悔み申し上げご冥福お祈りいたします。

    氏への手紙を通じて、日々野球に対する想いを築きあげていた当時が懐かしく思い出されます。
    たしか手紙を終えた後の号でしたか、氏のコラムの最後の方、
    かまぼんさんとの3ヶ月近くにおよぶやりとりのことが好意的に紹介されてあり、
    このようなファンを日本球界は大切にしなければならない、といったような
    締めくくりだったかと記憶してますが(大事な想い出なのに間違ってたらごめんなさい)
    大人な対応、大きなあったかい返事にわたしも感動しました。
    かまぼんさんの、就活とは別の、男同士通じあえた的達成感の表情が印象的でした。

    当時のかかわりを知る者としてお邪魔させていただきました。
    長々と失礼いたしました。

  • かまぼん ◆fMoGI9hw : 2009/02/20(金) 23:37:09 URL 編集

    わざわざありがとう。実際はそんなに大きな扱いじゃなかったけどね(笑)
    本人以外が読んだら「唐突になんだろう、この人?」くらいだったと思う。
    でも、確かにそれは一つの結果だったね。

    自分の中では、その結果や内容なんて今振り返れば正直どうでも良くて、返事を貰った事やその過程が凄く大きかったって感じてる。
    「♪手紙の中身はどうでも良かったそれよりも〜」なんて歌もあるけど、ホントに中身なんてどうでも良いのかも知れない。
    今、思い出してみて、桑田が「結果よりプロセスが大事」と言う意味が身に沁みて分かる気がする。

    どんな事でも、例え結果に繋がらなくても、意味の無い事なんて無いんだな、と。
    大事にしなきゃ。

  • みの ◆- : 2009/02/22(日) 12:04:38 URL 編集

    悲しいニュースに残念に思います。そういえば、熱心な若い人からの手紙の話を書かれた記事を読んだような記憶もあるかも…(懸命に思いだそうとしたのですが定かでなく…)。
    責任ある誠実な応対をされた方だったんですね。改めて惜しい方を…
    みの拝

  • linnea* ◆- : 2009/02/22(日) 21:21:12 URL 編集

    ごぶさたしてます。
    書き込みできるかなぁ?相変わらず古いOSのMacのままです。

    今日、初めて知りました。(いつも大切なこと遅いんです)
    以前にかまぼんさんから、田村氏とのことお伺いしてたので、少し気になって。
    さみしいですね。
    豊田サンのラジオに出られた時の、優しい語り口が良くって感動して、豊田サンにお便りしたことがあります。

  • かまぼん ◆fMoGI9hw : 2009/02/22(日) 23:40:05 URL 編集

    >みのさん

    いや、覚えてなくて当然です。コラムの最後の方にちょこっと名前が載っただけですから。
    でも、私の考え方に非常に大きな影響を与えた方でした。
    田村さんがいたから、“かまぼんの視点”は生まれたので…


    >linnea*さん

    ご無沙汰でした^^
    覚えててくださってありがとうございます。
    豊田さんとのラジオ、私も聞いてみたかったです。電話で聞いた声と語り口は、今でも覚えています。

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