【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)17日(日本時間18日)=佐藤直子通信員】パイレーツから戦力外通告を受けた桑田真澄投手(39)が「暫定」退団の道を選んだ。この日、ウエーバーをクリアし、パ軍から要請された3Aインディアナポリス行きを固辞した。所属はパ軍のままだが年俸支払いの義務が生じない「制限リスト」への登録手続きに同意した。注目を集めたオールドルーキーは一足早く今季の「終戦」を選択し、帰国後に今後の身の振り方を熟考することになった。
年俸の一部返上で、桑田なりにケジメを付けた。パ軍は若手への影響力を考慮し、あと3週間でシーズンを終えるマイナー帯同を打診。時期的には自由契約が一般的なケースだけに、異例ともいえる残留要請だった。だが桑田はこの日も「今年はもうプレーしない」と気力は戻っておらず、近日中にも帰国の意思は変わらなかった。
ただパ軍も桑田を手放したくない事情がある。戦力外ではあってもプロ22年生の経験は「人材」として申し分ない。球団内部では日本駐在スカウト、将来的にはコーチに推す声も上がっている。また桑田を通じて日本で「パイレーツ」の知名度は一気に上がった。今後もパイプを保つメリットは大きい。円満解決策が「制限リスト」への登録だった。保有権はシーズン終了までパ軍に残るが、桑田は今季残り分の年俸を返上することでプレーの義務は生じない。
リトルフィールドGMは「彼は退団する選択をした。その決定を尊重したい」と話し、ただちに同リストへの登録手続きを行った。パ軍は今季162試合中、残りは42試合。単純計算なら年俸50万ドル(約5750万円)の約4分の1、約12万5000ドル(約1440万円)をカットされるが、夢を追って海を渡った桑田にとってお金は二の次。「(キャンプで痛めた)足首の状態がいっぱいいっぱい。痛い状態で通用する世界じゃないですから」と、肉体的に限界であることを明かした。
それでも「達成感、充実感という言葉が一番当てはまるかもしれないですね。(メジャーリーガーの)20年前の夢を実現できたというのも、本当に野球の神様に感謝したいと思いますね」と、表情は晴れやかだった。チームを離れた今は、家族4人で「普通の生活」を満喫する。19日に帰国予定の家族を見送った後はあいさつ回りやアパートの荷物整理など、日本への帰国準備を進めるという。
来季以降の去就については「決断する速さを競っているわけでもないですし。あくまで自分の人生ですから。自分の心に素直に生きていきたいと思います」と、まだ白紙状態。現役続行か引退かの決断は、日本に持ち帰ってゆっくり考える。ただ「これからも何らかの形で野球に携わっていくと思います」と、野球への強い思いを口にした。[ニッカンスポーツ]
やっぱりそうだよねぇ。リトルGMの気持ちがよく分かるよ。
「パ軍は若手への影響力を考慮し、あと3週間でシーズンを終えるマイナー帯同を打診。」
こんなの異例でもなんでもない。桑田の存在はその為にあったのだから。で、個人的にはこれは桑田の為にも経験して欲しかった。散々書いてるけど。やっぱりこの瞬間に昇格する喜びと、去っていく厳しさが同居していて、そこにこそMLBの本質があると思っているからだ。
まぁ、それでも足はかなり厳しそうだし、ゆっくりするのも悪くは無いかもね。身体も心もケアして、来季に備えてくれれば。
来季こそ、桑田のバッティングが見たいからね。<またそれかw